🔷 地方選挙における透明性確保と国民の信頼回復を求めて
送信先:内閣府・首相官邸
投稿者:ASADA Misuzu
送信日:2025年6月(令和7年)
拝啓
貴職におかれましては、国政の維持・発展に日々ご尽力いただき、心より敬意を表します。
このたび兵庫県三木市において執行された市長選挙をめぐり、正式な開票結果がまだ発表されていない段階で、特定候補(現職)の「当選確実」とする情報が報道機関によって速報されました。このような動きは、選挙管理委員会による厳正な開票・集計手続きを軽視するものであり、国民の間に深刻な不信感を生じさせる要因となっております。
報道の自由は重要な価値である一方、選挙制度の根幹を揺るがすような報道の早期化には慎重な対応が必要です。開票の透明性と整合性が確保されないまま一部の情報が先行することは、国民にとって不公平感と不信感を助長するものです。
さらにSNS上では、次のような誤情報が流布されており、ファクトチェックセンターによって「フェイク」とされています:
- 投票用紙への記入が鉛筆であるため、消しゴムで消され書き換えられる恐れがある。よってボールペンを持参すべき。
- 期日前投票は、選挙管理委員会の職員によって書き換えられる可能性がある。
これらの情報自体は誤りであるとされるものの、こうした疑念が繰り返し発信される背景には、選挙制度に対する国民の根強い不信感があることを見過ごすことはできません。
つきましては、次の点について国として真摯にご検討いただきたく、お願い申し上げます:
- 開票手続と報道機関による「当確報道」との関係性の実態調査および情報開示
- 地方選挙における選挙管理体制の厳格化と透明化
- 投票・開票に関する誤情報対策と、選挙制度への正確な理解を促す広報活動の充実
民主主義の根幹である選挙制度が、すべての国民にとって公平・公正で信頼できるものであり続けるために、制度の透明性向上と信頼回復に向けた取り組みを、国として早急に講じていただけますよう強く要望いたします。
敬具
ASADA Misuzu